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待望のQBブレイディ復帰でさらに活気づくペイトリオッツ [生沢 浩]

2016年10月06日(木) 13:06

出場停止処分明けでチームに合流するQBトム・ブレイディ【AP Foto/Steven Senne】

出場停止処分明けでチームに合流するQBトム・ブレイディ【AP Foto/Steven Senne】

満を持してトム・ブレイディが帰ってくる。

NFLはレギュラーシーズンの4分の1を終了。出場停止処分が明けて復帰してくる選手が多い中で、やはり最大の注目はブレイディだ。“デフレートゲート”疑惑への関与を否定し続ける中で甘んじて処分を受ける決断をした。それは、法廷闘争に持ち込まれた結果、敗訴して出場停止処分がシーズン終盤やプレーオフ中に適用される事態を避けたかったからだ。

シーズン序盤なら傷口は小さくて済む。そんな計算がブレイディとペイトリオッツにはあった。

そして、その思惑通りペイトリオッツはブレイディ不在の4試合を3勝1敗の好成績で終えた。第4週こそ地区ライバルのビルズに対してホームで完封負けを喫するという後味の悪い試合だったが、ジミー・ガロポロで2勝、そのガロポロが故障欠場したために投入を余儀なくされた新人のジャコビー・ブリセットで1勝1敗という内容は十分だ。

前評判が高く、エースQBが健在にもかかわらずスタートダッシュに失敗したパンサーズやカーディナルスに比べればほとんど最高のシナリオで乗り切ったと言っていい。

ブレイディの復帰により、第6週からのベンガルズ、スティーラーズ、ビルズの3連戦、バイウイークをはさんで第10週のシーホークスとの対戦が続く中盤がいよいよ興味深いものとなる。

さて、ペイトリオッツのシーズン開幕からの4試合は“ポストブレイディ”時代をシミュレートするいい機会だった。ブレイディのように故障の少ないQBが先発するチームでは控え選手が育ちにくい。この負のスパイラルに陥ったのが2011年のコルツだ。

それまで故障欠場のなかったペイトン・マニングが首の故障でシーズンを欠場した。引退も示唆していたベテランのケリー・コリンズを獲得するも、序盤で故障。その後、カーティス・ペインター、ダン・オーロフスキーがQBを務めたが2勝止まり。翌年には復調の保証がないマニングと袂を分かつ結果となった。

ペイトリオッツでもさすがにブレイディ不在の穴は大きい。それでも、RBルギャレット・ブラント、TEマーテラス・ベネット、WRジュリアン・エデルマン、およびディフェンスの活躍でガロポロやブリセットをサポートした。

振り返ってみればブレイディが開幕週に膝の靱帯(じんたい)を断裂してシーズン絶望となった2008年にも2番手QBマット・キャセルを起用して、プレーオフこそ逃したものの11勝5敗の成績を残した。

ここにペイトリオッツの強さがある。ペイトリオッツはビル・ベリチックHCとブレイディがいるからこそNFLのエリートチームであると言われる。それは間違いではない。しかし、少なくともブレイディを欠いた状態でもペイトリオッツは常にNFLの平均以上のチームであると考えられるのだ。ベリチックのHC就任以降、彼の指揮しないペイトリオッツは存在しないので、それがどうなるかは未知数のままだ。ただし、他チームのHCにヘッドハンティングされるアシスタントコーチを多く輩出しているだけに、これも短期間であれば影響がないであろうと推察できる。

はたして、このペイトリオッツと同程度の総合力を整備しているチームがどれだけあるだろうか。

今季のブロンコスはマニング引退のあと、実戦経験がほとんどゼロだったトレバー・シーミアンが先発QBを引き継いだが、ディフェンスの強さにも助けられて開幕4連勝だ。テディ・ブリッジウォーターがシーズン絶望となったバイキングスもショーン・ヒル、移籍間もないサム・ブラッドフォードを起用して無敗を守っている。カウボーイズはトニー・ロモが故障欠場する間、新人のダック・プレスコットが奮起するが、その陰にはやはり新人のRBエゼキエル・エリオットの活躍がある。

QBの存在は重要だが、それだけに頼らない戦い方を備えているチームは好成績を収めるものなのだ。こうしたチームはQBの世代交代もうまくいくだろう。

ブレイディの復帰で盛り上がるNFLだが、彼の不在の間のペイトリオッツが示した総合チーム力の高さは無視できない。ここにこそ常勝チームを作る秘訣があるのかもしれない。

コラムニスト紹介

生沢 浩

生沢 浩[いけざわ・ひろし]1965年 北海道生まれ
ジャパンタイムズ運動部部長。上智大学でフットボールのプレイ経験がある。『アメリカンフットボールマガジン』、『タッチダウンPro』などに寄稿。NHK衛星放送および日本テレビ系CSチャンネルG+のNFL解説者。著書に『よくわかるアメリカンフットボール』(実業之日本社刊)、訳書に『NFLに学べ フットボール強化書』(ベースボールマガジン社刊)がある。日本人初のPro Football Writers Association of America会員。

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