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シーズン開始早々、各チームを襲う試練 [生沢 浩]

2016年09月22日(木) 12:23

【AP Photo/Stew Milne】

【AP Photo/Stew Milne】

まさに泣き面に蜂である。

先週の本コラムでエースクオーターバック(QB)の穴を埋める控え選手の奮闘ぶりを扱ったばかりだが、話題にあげたペイトリオッツとバイキングスにさらなる試練が襲いかかった。

ペイトリオッツは第2週のドルフィンズ戦でQBジミー・ガロポロが肩を痛めて退場。新人のジャコビー・ブリセットがリリーフ登場する非常事態となった。ガロポロは最初の3つのドライブでいずれもタッチダウンパスを決めるなど好調な滑り出しを見せたが、第2クオーターにドルフィンズのラインバッカー(LB)キコ・アロンソのタックルを受けて負傷した。

試合には勝ったものの、ブリセットはわずか9回のパス試投で6回の成功、92ヤード獲得に終わり、まだ実戦の準備が十分ではないことをうかがわせた。

現地20日(火)時点の情報ではガロポロは練習には参加したが、限定メニューだったようだ。ガロポロの故障はペイトリオッツが最も恐れる事態だった。それが現実となった今、トム・ブレイディが出場停止処分中の残り2試合でペイトリオッツが危機に立たされたことは間違いない。

第3週は地元ジレットスタジアムに昨季のAFC南地区優勝のテキサンズを迎える。サーズデーナイトゲームのため、準備期間は中3日しかない。ガロポロが復帰できるのか、ブリッセットがこの短期間で先発の準備が整うのか。

ビル・ベリチックがチームのヘッドコーチ(HC)に就任してから16シーズンでペイトリオッツはルーキーQBを先発させたことはない。もし、ブリセットがその前例を破ることになるのなら、3日という準備期間はあまりにも短い。果たしてペイトリオッツはこのピンチを切り抜けることができるだろうか。

バイキングスは新ホーム球場、USバンク・スタジアムのレギュラーシーズン初戦に開幕直前にトレードで獲得したQBサム・ブラッドフォードを投入して、地区ライバルのパッカーズを倒した。開幕2連勝で地区連覇へいいスタートを切ったかに思えるが、ランニングバック(RB)エイドリアン・ピーターソンが右膝蓋骨を断裂して戦列離脱の見込みとなった。

膝蓋骨とはいわゆる膝のお皿のことだ。回復期間は精密検査後に診断されるが、少なくともシーズン前半はオフェンスの最大の武器を欠くことになるだろう。幸いにブラッドフォードはワイドレシーバー(WR)ステフォン・ディッグスやタイトエンド(TE)カイル・ルドルフとのコンビネーションが形成しつつあり、今後に期待を持たせる。とはいえ、テディ・ブリッジウォーターに続きピーターソンまでが不在となればダメージは大きい。

RBはジェリック・マッキノンとマット・アシアタの併用で穴を埋めることになり、あとはターンオーバーを多発するディフェンスの力を借りながら戦っていくしかない。

主力選手の故障という不運に見舞われたのはこの2チームだけではない。ブラウンズもまた2週連続で先発QBを失う想定外の事態となった。

開幕戦ではロバート・グリフィン三世が肩を骨折し、故障者リスト入りとなった。シーズン中には復帰する見込みだが、それでも最低8週間は出場登録ができない。そして、代役を務めたジョシュ・マッコウンも第2週のレイブンズ戦でやはり肩を負傷。最後まで試合には出場し続けたものの、第3週は欠場が決まった。今季2度目のロードゲームとなるドルフィンズ戦は新人コーディ・ケスラーが先発する予定で、そのバックアップには急きょFAでチャーリー・ホワイトハーストを獲得した。

ブラウンズはキャンプ序盤にグリフィン三世を開幕先発に指名し、マッコウンをバックアップとしてシーズンの準備を進めてきた。3番手のケスラーは最も練習時間が少なく、オフェンスのスターター陣とのプレー機会もほとんどなかった。それがいきなり先発の大役を担うのだから、ブラウンズも前途多難と言わざるを得ない。新任のヒュー・ジャクソンHCもさすがに頭が痛いだろう。

フットボールには故障がつきもので、これをいかに克服するかは各チームに課せられる条件だ。しかし、エース級の選手の穴は簡単には埋められない。シーズンはまだ始まったばかりだが、有力選手が戦列を離れたチームは戦力の再構築が求められる。

現有戦力でやり繰りする場合もあれば、FAに人材を求めるケースもある。前者は選手層の厚さが重要となり、後者はHCやGMの人材発掘能力とチームの経済力(サラリーキャップ枠内での余裕)がものを言う。

過去には無名の選手が救世主となってスターダムを駆け上がった例がいくつもある。ただし、それが偶然に起こることはむしろ少なく、多くの場合はコーチの指導力やチームのスキームの精度が大きく作用する。すなわち、必然なのだ。それを必然とさせるだけの備えと判断力を持つチームだけが生き残れる。NFLとはそういう世界だ。

コラムニスト紹介

生沢 浩

生沢 浩[いけざわ・ひろし]1965年 北海道生まれ
ジャパンタイムズ運動部部長。上智大学でフットボールのプレイ経験がある。『アメリカンフットボールマガジン』、『タッチダウンPro』などに寄稿。NHK衛星放送および日本テレビ系CSチャンネルG+のNFL解説者。著書に『よくわかるアメリカンフットボール』(実業之日本社刊)、訳書に『NFLに学べ フットボール強化書』(ベースボールマガジン社刊)がある。日本人初のPro Football Writers Association of America会員。

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