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揺れる脳振とう問題 常識覆す練習方法の変更【後編】 [近藤 祐司]

2016年03月04日(金) 13:59

フルコンタクト練習を行わずに戦績を向上させているティーブンスHC。AP Photo/Mel Evans

フルコンタクト練習を行わずに戦績を向上させているティーブンスHC。AP Photo/Mel Evans

 そんな常識を覆したのが、ダートマス大のバディ・ティーブンスHCであった。ティーブンスHCは2010年に同大のHC職に就任すると、フルコンタクト練習を全く行わずに年々戦績を向上させて、昨年、見事に同率優勝を果たしたのだ。ダートマス大の選手達は、普段からコンタクト練習は全てタックリングダミーや“モバイル・バーチャル・プレイヤー”と言われるリモコンで高速に動くダミーに向かってタックリング練習を行っているという。

 ティーブンスHCは、優勝後にフルコンタクトの練習を行わない事についての意図を問われると、「選手をヘルシー(健康)に保てたことが大きい。NCAA(全米大学体育協会)レベルでプレイしている選手達はヒットの仕方や受け身のとり方をすでに身につけているものだ」と語り、「フルコンタクトの練習をしなくなって、うちはより強いチームになったと思う」と結論づけた。

 脳振とうの発生別のデータによれば、練習での脳振とう発生数はNFLでは脳振とう全体の3%に対して、高校では60%から75%、大学では40%から55%となっている。アマチュアレベルは練習での脳振とう発生件数が試合よりはるかに多くなっており、今回のアイビーリーグの決断は理には適っている。

 伝統のアイビーリーグがフルコンタクト練習を禁止したことが、直ちに他のカンファレンスに影響することは、しばらくはないだろう。だが、コンタクトスポーツにおける脳振とうはアメリカでは社会問題になっており、ますます、この傾向は強まってくるだろう。

 アメリカンフットボール界には、伝統のフルコンタクト練習である“オクラホマ・ドリル”というメニューがある。アメフト映画でもよく登場するタックル練習で、日本でも、タックルと闘争心を鍛えるために、時々、行われている練習だ。今後、この“オクラホマ・ドリル”がアメリカンフットボールの練習風景に見られなくなっていくのは、何か、寂しい気もする。

 選手の健康や安全が最優先となっている昨今。これも、今の時代の流れなのであろう。

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コラムニスト紹介

近藤 祐司

近藤 祐司[こんどう・ゆうじ]1974年 京都府生まれ
立命館大学パンサーズ時代はアメリカンフットボール日本代表を経験。独自の視点と感性をベースにした実況は、種目を問わず定評を得ている。日本のプロ野球中継や、NFL、NBA、MLBなどのアメリカメジャースポーツもメインに実況している。 日本プロ野球は北海道日本ハム・ファイターズのホームゲームを全試合GAORAで、NFLはGAORAと日テレG+、NBAはWOWOW、MLBはJ SPORTSと多チャンネルで活躍中。7年間の在米経験で得た英語力を武器にした同時通訳と海外取材力は専門記者をも圧倒する。日本では数少ないスポーツ専門のアンカーマン。

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